はじめての水泳教室
長崎大学附属小学校 三年 陣川 知怜
私には、三つ上のお姉ちゃんがいます。
そのお姉ちゃんは、一年生のときから夏休みの水泳教室に通っていました。ともだちと一緒に、「いってきます」と元気に手をふり家を出て行く姿をみて、
「私も一年生になったら絶対行きたいな」と思っていました。
そして待ちに待った一年生の夏休み。
でも私が知ったのは「水泳教室は中止だ」ということです。とても残念で悲しかったです。そしてその次の年もまた中止。「今年もか…」と思いました。
ついにやってきた三度目の夏。学校で水泳教室応ぼの紙をもらった時、私はとびはねたいくらい嬉しかったです。大急ぎで家へ帰ってお母さんに応ぼをしてもらいました。
プールが始まる日、とてもわくわくしながらプールサイドにたちました。朝礼がおわり、いよいよ練習がはじまりました。25mを泳ぎきり、赤い線をもらったとき、自分もあこがれのお姉ちゃんに近づいた気がして、その日はうきうきとした気持ちで家へ帰りました。その後もたくさんの赤い線をもらい。ついにへい組に上がり「立ち泳ぎ」の練習がはじまりました。水深2mのプールで行うので、初日は体の動かし方がよく分からず、どんどん体がしずんでいってしまいました。でも日を重ねるごとに分かりやすいご指導のおかげで体がういてきて、2分、5分、10分…とだんだん長い時間できるようになってきました。
教室最終日、先生方が水上で文字をかいたり、色々なことをされていて、「私もいつかあんな風になりたいな」と思いました。
私は昔からプールに行っていましたが、今回ほど、「水泳が楽しい!」と感じたことはありませんでした。
そしてコロナウイルスで大変な中、教室を開さいして下さり本当にありがとうございました。また来年も絶対に応ぼして、お姉ちゃんが、言っていたように「海」で泳げるように、頑張りたいです。
<おわり>
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